インドネシアの巨石文化(3) Budaya Megalitik Indonesia(3)

画像







インドネシアの巨石文化は“過去の文化”にとどまらず、現在でも信仰の対象になっていることが特徴だ。特に、東部インドネシア地域でその姿を見ることができる。インドネシアには、おおまかに分類して、次のような石文化が存在する。メンヒル(Menhir)は、通常「Batu Tegak(立石)」と呼ばれ、自然石から造り、信仰対象や墓標として使われた。ドルメン(Dolmen)は、通常「Meja Batu(板テーブル)」と呼ばれ、脚石で支えられている。「Kalamba」は主に中スラウェシ州で多く見つかっており、シリンダー型の墓石。「Pandusa」は、東ジャワ州のボンドウォソで多く見つかっているが、墓壁として使われた。「Sarkofagus・Sarcophagus」は石棺。バリ島に多い。「Lumpang Batu・Stone Mortar」は、穴のある石で、石臼などとして使用された。「Batu Berlubang・Holey Stone」は、表面にたくさんの穴があり、儀式で用いられた。「Batu Bergores・Scratched Stone」は、線や筋が彫りこまれた石で、儀式に用いられた。「Teras Berundak・Stone Terrace」は、階層テラスで、主に儀式に用いられた。「Waruga」は主に北スワウェシ州にあり、墓石。(以下、次号)。



画像





























北スマトラ州ニアス島のシトリ(Sitoli)山オノナモロ(Ononamolo)にある祖霊像


画像























北スマトラ州ニアス島ゴモ(Gomo)郡オラヒリ(Orahili)にある首長の墓(Neobehe))と推定される石像物


画像



























北スマトラ州ニアス島ゴモ(Gomo)郡チサラヒリ(Cisarahili)で発見された、一人の人物が墓(Neobehe)を背負っているかのような石像


画像

























西スマトラ州リマプルコタ(Limapuluh Kota)・ググック(Guguk)郡ベルブス(Belubus)で発見された石臼。直径約115cm、高さ約55cm


画像
























西スマトラ州のとある洞窟前に彫られた穴(幅約20cm、深さ約15cm)。穴の脇には筋上の跡が。インドネシアの各地に同様のものが発見されているが、例えばティモール島では、刀をここで磨ぎ、神聖な力を得たとされる


画像




























西スマトラ州スリキ・グヌン・マス(Sulii Gunung Mas)のリンバナン・アタス(Limbanang Atas)にあるダコン(Dakon)石。長さ115cm、幅85cm。何らかの儀式に用いられたものと推定


画像




















南スマトラ州のパセマ(Pasemah)のコタラヤ・レンバク(Kotaraya Lembak)で見つかった、先史時代のものと推定される壁画。水牛の角がモデルか


画像
























南スマトラ州テグルワンギ・ラマ(Tegurwangi Lama)村で見つかった人物像と思われる線画


画像





















南スマトラ州ジャライ(Jarai)で見つかった“象石”。パレンバンのバラプトゥラデワ(Balaputradewa)博物館収蔵。人間が象を捕らえている光景が彫り込まれている


画像




















南スマトラ州プラウ・ピナン(Pulau Pinang)のティンギハリ(Tinggihari)で見つかった石臼。地中に埋まっているが、上部の穴はそれぞれ直径25cm、深さ22cm


画像


















スマトラ島ランプン州のメトロ市シドムクティ(Sidomukti)で見つかった、高さ約78cmのStone Phalus(男根像)。信仰の対象物か。テラスの長さは5.4メートル、幅は3.5メートル、高さは1.75メートル



【画像キャプション】


画像は、インドネシア共和国教育文化省文化局が11年前の1997年に発行した「Album Tradisi Megalitik Di Indonesia(インドネシアにおける巨石伝統アルバム)」と題する非売品書籍から引用。



【参考ブログ】


インドネシアの巨石文化(2) Budaya Megalitik Indonesia(2)
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200805/article_7.html

インドネシアの巨石文化(1) (Budaya Megalitik Indonesia(1)
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200805/article_6.html

タニンバル島の謎の石階段(Tangga Batu, Tanimbal, MTB, Maluk)
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200805/article_5.html

タニンバル島の謎の石船No.2(Kapal Batu, Tanimbal MTB) No.2
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200805/article_4.html

タニンバル島の謎の石船(Kapal Batu, Tanimbal MTB) No.1
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200805/article_3.html

インドネシア考古学研究センターの刊行物(1955~2000)
http://www.h6.dion.ne.jp/~kawan/sotsumanu/No.23.htm

国際シンポジウム・謎の巨石文化を考える(2003.3.21)
http://www.nara.accu.or.jp/about/symposium/symposium.pdf

インドネシア文化宮(GBI)活動記録
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200610/article_2.html

インドネシア文化宮活動記録(インドネシア語)Kegiatan GBI
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200610/article_4.html



ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック