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中カリマンタン州(Propinsi Kalimantan Tengah・略してKalteng)は、2007年5月23日に、州成立50周年を迎えた。スカルノ初代大統領の時代、カハヤン(Kahayan)川沿いに、人工的に建設された州都パランカラヤ(Palangka Raya)。インドネシア国内で唯一、ゼロから出発した州都だ。しかし、過去半世紀にわたり、その豊かな熱帯林を伐採することを州の最大収入源としてきたツケは大きい。上空から眺めれば、それでも緑の絨毯のようにも見える同州の森の多くは、実は、伐採後に自然回復した、いわゆる人の手が入った森だ。しかし、その森に、かつてのような大木の姿は無い。豊かな生態系を持っていたはずの大自然は、破壊され尽くされ、“森の人”の意味を持つオランウータンは、生息地を人間に奪われた。テラス州知事が強調する。「カルテン(Kalteng)は、自らの身体を削ぐ(殺ぐ)ことによって、この50年を過ごしてきた。しかし、その結果残ったものは何だったのだろうか?真の森は消え、森から全てを得てきた先住民族のダヤクも、その生活形態を大きく変化させられた。私は州知事として、このカルテンを、かつてのような、熱帯林の生い茂る、豊かな森に戻したい。そこでは当然のことながら、“森の人(オランウータン)”が自由に暮らしていなければならない」 上の画像は、2007年5月19〜24日に実施された『Isen Mulang文化祭』の公式パンフ。イセン・ムランとは、ダヤク語で「諦めないで前進あるのみ」の意味 中カリマンタン州は、テラス州知事の指揮下、“熱帯林破壊”の悪夢から解き放たれ、“熱帯林に育まれた民族文化の復興”に力を入れている。その一つが、2007年5月19日〜24日に開催された『イセン・ムラン(Isen Mulang)文化祭』だ。熱帯林伐採の州から、ダヤク民族を中心とする民族文化を主軸に、自然と文化を資本に、観光州を目指す意気込みが、同展のベースにある。競技形式で行われたプログラムは:伝統コマ大会、炎に包まれたボールのサッカー大会、吹き矢大会、伝統料理コンテストなど ダヤク民族の世界は、世界に知られる“原始美術”の宝庫。ロングハウスの入り口にも、丸太を削った荘厳な階段が。男女の祖霊像が村の平穏を見守る。 村々に立つ祖霊像、そして杭上の高い墓(Sandung)。ダヤク民族の彫像は、森から生まれた文化だ。 中カリマンタン州は、“オランウータン(森の人)”の保護を、国際NGOとの協力で推し進めているが、オランウータンを観光の目玉とする意図は持っていない。なぜならば、オランウータンは、彼らが元々棲息していたジャングルで、人間との摩擦無しに、自由に生活すべきだとの、テラス州知事の方針が背景にある。実はオランウータンの自然回帰の努力も、数々の問題を含んでいる。それは、“回帰”すべき森がもはや存在しないことに帰する。元々の棲息地から、ある意味で“強制的に”移動させ、新たな土地で、自然に帰すという、どうみても人間の身勝手な姿勢が見え隠れする。この点については、将来のブログで紹介する予定。さて、同州政府は、ダヤク民族の豊かな伝統文化(舞踊・原始美術・工芸品など)を機軸に、大規模な自然破壊を引き起こさない形で、エコーツーリズムの可能性を模索し始めている。例えば、水路を遡上して、未だ伝統文化が生き残っている村々にホームステイしながらのダヤク文化巡り構想だ。「どの地域がそれらの条件をクリアしているのか、早急に調査をしてみたい」と、テラス州知事は語っている。 パランカラヤ市内にある、ガベスカ(Gabesuka)。その昔、パランカラヤ一帯を支配していた大部族長ハンドゥットの霊廟。 中カリマンタン州政府観光局の建物。伝統的なダヤク様式を取り入れている。 テラス州知事に任命され、中カリマンタン州を“観光州”に変貌させようと模索する観光局長のハルン・アル・ラシッド(Harun Al Rasyid)さん(左端)。メディアの立場から、中カリマンタンの変貌を取材する、METRO TVのパランカラヤ支局長のタンタウィ・ジャウハリ(Tantawi Jauhari)さん(左から二人目)、そしてハルンさんのスタッフ。 【参考ブログ】 変貌する中カリマンタン州(Propinsi Kalimantan Tengah) No.1 http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200706/article_5.html 中カリマンタン州政府公式ホームページ http://www.kalteng.go.id/ |
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変貌する中カリマンタン州(No.3)Propinsi Kalimantan Tengah(No.3)
パランカラヤ市内にある中カリマンタン州立博物館(Museum Propinsi Kalimantan Tengah)は、ジャワ島よりも広大な、同州に暮らす人々の生活史を網羅している。他州の博物館と比べて、特徴はなんと言っても、その壺類の多さだろう。水ばかりではなく、貴重品の収納庫としても使用されていたという、主に中国製の陶器がズラリと展示されている。それを象徴するように、前庭には、大きな、龍が巻きついた壺のモニュメントが建っている。 しかし、この博物館の見所は、やはりダヤク民族の... ...続きを見る |
インドネシア文化宮 2007/06/06 18:30 |
変貌する中カリマンタン州(No.4)Propinsi Kalimantan Tengah(No.4)
中カリマンタン州の州都パランカラヤを貫流するカハヤン川は、同州の他の河川同様に、海岸部から中央山岳地帯までをも結ぶ、交通・流通の大動脈となっている。しかし、その地形が故に、その昔より、“開発”の手が容易に内陸部まで入り得た。このことは、スマトラ島や西部ニューギニア(パプア州、西パプア州)でも同じことが言え、陸路や、内陸部に飛行場などがなくても、沿海部から、伐採業者を主とする多数のチームが奥地まで入り込み、その結果、川沿いから左岸・右岸の双方の数km、ときには数十kmまでもの広範なジ... ...続きを見る |
インドネシア文化宮 2007/06/08 17:11 |
中カリマンタン州(No.5)オオコウモリ (Prop.Kalimantan Tengah)No.5
なんでもインドネシアには約75種のオオコウモリと145種の昆虫食のコウモリがいるそうだ。空中を飛ぶことができる唯一の哺乳類。これまでにインドネシア国内各地でコウモリを見てきたが、コウモリ市場がある都市は、中カリマンタン州の州都パランカラヤ(Palangka Raya)が最初だ。Kalong(カロン:オオコウモリのこと)は、市場と言うよりも、市内の主要幹線道路の脇に駐車する数台のオートバイのお店で売られている。最初は、買う人多いのって疑問もあったが、行ってみると、次から次へと売れてい... ...続きを見る |
インドネシア文化宮 2007/06/09 13:20 |
オランウータン(No.1)
中カリマンタン州(Propinsi Kalimantan Tengah・略してKalteng)は、これまで半世紀にわたり、その豊かな熱帯林を伐採することを州の最大収入源としてきた。その結果、驚異的な森林破壊が引き起こされ、同時に森の生命も危機的状況に追い込まれた。上空から眺めれば、それでも緑の絨毯のようにも見える同州の森の多くは、実は、伐採後に自然回復した、いわゆる人の手が入った森だ。豊かな生態系を持っていたはずの大自然は、壊滅的破壊を余儀なくされ、“森の人”の意味を持つオランウー... ...続きを見る |
インドネシア文化宮 2007/08/01 14:36 |
オランウータン(No.2) Orangutan di Kalimantan Tengah(2)
ニャル・メンテンの施設、通称“オランウータンの学校”では、食糧としてバナナ、スイカ、柑橘類、椰子、マンゴ、パパイヤ、野菜類、イモ類、そしてサトウキビなどを定時に与えている。飲み物は、水以外に、赤ちゃんには脂肪入りのミルク、そして大人にはカルシウム入りのミルクをあげているそうだ。“学校”との俗称があるが故に、ここでは、ペットとして人間社会で飼われていたものや、開墾地で捕獲されたオランウータンが、日々森に帰るための基礎訓練を積んでいる。例えば、木登り技術、巣作り、そして食の確保方法など... ...続きを見る |
インドネシア文化宮 2007/08/02 02:04 |
中カリマンタン州でロタン編みタペストリーコンテストを初開催
インドネシア文化宮(GBI)は、中カリマンタン州政府と共催で、2007年8月19日、同州で初の「Menjawet(ロタン編みタペストリー)コンテスト」を実施しました。同州は、テラス県知事の下、かつての森林伐採行政から森林保護行政に移行中です。ダヤク民族文化を基盤に、新たな中カリマンタン像を描き出そうとしています。その一環として、今回の全州14県を対象としたコンテストが企画・実施されました。森で生まれたロタン(籐)を加工した“メンジャエット編み”は、本来はカーペットとして使われていま... ...続きを見る |
インドネシア文化宮 2007/08/22 02:07 |
インドネシア文化宮2007年活動記録(Kegiatan GBI pada tahun 2007)
2007年1月、「アチェ伝統刺繍展」準備のため、アチェ州内陸部を、州都バンダアチェから南東アチェ県のクタチャネまで縦断。各県で、伝統刺繍を種集。(上の画像は、アチェの“象の学校”の象さんたち)” ...続きを見る |
インドネシア文化宮 2007/12/30 23:04 |
中カリマンタン文化展(Pameran Budaya Kalimantan Tengah)
{%ハイビスカス(ヒラヒラ)hdeco%}日本・インドネシア国交樹立50周年記念文化イベントとして開催された『ロテ島&サヴ島伝統イカット展(2008.1.12〜3.29)そして『ヌサンタラ・テキスタイル展(2008.4.12〜6.14)』に次ぐ、日イ友好年記念文化イベントの第三弾は、世界第三位の巨島カリマンタン(ボルネオ)島の真ん中に位置する中カリマンタン州(Propinsi Kalimantan Tengah)にスポットを当てます。題して『中カリマンタン文化展(Pamer... ...続きを見る |
インドネシア文化宮 2008/06/05 18:42 |
中カリマンタン文化展始まる(Pameran Budaya Kalimantan Tengah)
{%ハイビスカス(ヒラヒラ)hdeco%}カリマンタン(ボルネオ)島のど真中。しかも“インドネシアのへそ”的位置にあたる中カリマンタン州(Propinsi Kalimantan Tengah)。日本・インドネシア友好50周年記念文化イベントの第三弾は『中カリマンタン文化展』です。今週の土曜日(6/21)から三ヶ月間、9月20日までの予定です。 凄まじい勢いで世界中の熱帯林が縮小しています。カリマンタン島ではオランウータンが生息地をますます奪われています。地球温暖化、そしてCO... ...続きを見る |
インドネシア文化宮 2008/06/19 11:07 |
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