画家ニケン・ララサティ個展開催のお知らせ Pameran Tunggal Pelukis Niken

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11年も前のことですが、2000年11月18日~12月28日、インドネシア文化宮(GBI)は『インドネシア童話展』を開催し、同国の新進気鋭の童話作家の作品を紹介すると同時に、童話の挿絵や子供のおもちゃ類を展示しました。

来る3月、再びインドネシアの子供たちをテーマとした展示会を実施します。今回は絵画が描く“ドラナン・アナック(Dolanan Anak・子供の遊び)”です。古都ジョグジャカルタに暮らす女性画家ニケン・ララサティさん(40歳)の新作22点がやってきます。


名称】 画家ニケン・ララサティ個展 “ドラナン・アナック(子供の遊びの世界)”
      Pameran Tunggal Pelukis Niken Larasati, Dunia Dolanan Anak 

主催】 インドネシア文化宮(GBI) & じゃかるた新聞
 
期間】 2012年3月17日(土)~6月16日(土)11:00-17:45。日曜・祝日は閉館。また以下の土曜日も閉館となります。2012年3月24日、4月7日&4月21日、5月19日、6月2日。さらに、激しい風雨を伴う悪天候、さらに取材活動に伴って事前通告無しに、閉めることもありますので、予めご了承お願い致します。

展示品】 新作計22点。インドネシアの子供の遊び道具。

場所】 インドネシア文化宮(GBI) JR高田馬場駅より徒歩約6分。東京富士大学高田記念館正門向かい側のビル1階(添付地図参照)東京都新宿区下落合1-6-8(TEL:03-5331-3310)

入場】 無料

備考・1】 オープニングに合わせてニケンさんが来日しますので、講演会やインドネシアの子供の遊びの幾つかのデモンストレーションも計画しています。詳細は確定次第、あらためて告知いたします。

備考・2】 東京での展示会終了後(2012年6月中旬)、同個展を東京以外の地で実施したい個人・団体からの要望を受け入れます。 


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ちょうど一年前、中部ジャワの古都ジョグジャカルタ郊外の水田地帯に暮らす女性画家ニケン(Niken Larasati)さんの自宅兼アトリエを訪ねた。その1年と数ヶ月前には、北方に聳え立つ“火の山”ムラピ(Merapi)山が、138年ぶりに大噴火を起こした。

「絆(きずな)」の大切さが急浮上した東日本大震災以降の日本。一方、ジョグジャカルタではその「絆」社会が急激に色褪せている。少なくと子供たちの間で---とニケンさん。

『その昔、私たちが子供だった頃は、まだまだ友達間に暖かい絆がありました。家が経済的に貧しいのか、それとも豊かなのか、子供たちにとっては全く関係のないことでした。ところがどうでしょう今は。テレビゲームや高価なおもちゃが溢れるのと並行して、子供たちのきずなはどんどん擦り減ってきています。だから、私は、あの昔のメルヘンのような思い出をキャンバスに残したいのです』

身の回りにある物を工夫して遊び道具に変えた昔の子供たち。それは日本もインドネシアも同じだった。空き缶が一つあれば、小石が一個あれば、縄が一本あれば、それだけで子供たちは夕暮れ時まで楽しい時を過ごせた。男の子でいえば、地域には必ずガキ大将がいたものだ。彼のリーダーシップの下、子供たちは各々が創意工夫で、幾つもの遊び道具を作り、色々な遊びに時を忘れた。

“昔の遊び”は時代の変遷と共に、世界の至る所で消滅の危機に瀕している。電子ゲーム機やオンラインゲームの興隆が昔の素朴な遊びを駆逐しつつある。それはインドネシアでもとっくに起きている。今や戦争さえゲーム感覚の電子戦だ。そこでは血も流れなければ、死体を目視することもない。現実に起きた事実であっても、仮想空間のゲームに映る。

友達がいなくても一人で楽しむことができるゲーム機。一方、友達が集まって初めて成立した昔の遊び。機器が一方的に決める現代の遊びルール。しかし昔の遊びのルールは伝承であったり、時には子供たち自身がアドホックに決めた。遊び道具を生み出す創造性、そして正直さや寛容な姿勢、そして負けた時の潔さを重要視した。友達同士の絆が深まり、社会性の訓練にも繋がった。スポーツ塾など行かなくても、運動神経向上に役立つ遊びに溢れていた。

でも時代は変った。子供たちの遊び方も変わった。『伝統的な遊びが持つ多くの素晴らしい点を考慮する時、今私たちが伝承遊びを保存し、インドネシアの文化遺産として再びインドネシアの、そして世界の若い世代に紹介していくことは間違ってはいない』---ニケンさんが語る。



インドネシア文化宮(GBI)では、1998年の創設以来、これまでに計8回の絵画展を実施しました。それらは:

『ハルディ個展』(1999年4月18日~9月17日)
『ダルマジ個展』(2000年4月1日~6月30日)
『クリヨノ個展』(2001年6月23日~8月31日)
『アチェ人画家マフディ個展』(2002年1月19日~6月29日)
『パプア人画家ウエンス個展』(2003年4月12日~6月14日)
『カリマンタン島グループ絵画展』(2004年10月16日~12月18日)
『スラウェシ島グループ絵画展』(2005年9月17日~2006年2月24日)
『トラジャ人画家マイク個展』(2007年7月7日~9月29日)


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自宅兼アトリエ&ニケンさんの家族

インドネシア文化宮への道順

JR高田馬場駅より徒歩約6分。さかえ通りを進み、神田川の橋を越え、新宿区立図書館方向へ。東京富士大学高田記念館正門の向かい側のビル1F(東京都新宿区下落合1-6-8 TEL:03-5331-3310)




【参考ブログ】

画家ニケン・ララサティ個展開催のお知らせ Pameran Tunggal Pelukis Niken
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/201202/article_5.html

来る3月初のインドネシア女性画家個展を開催予定 Pameran Pelukis Wanita RI
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/201201/article_26.html

来る3月、初のインドネシア女性画家個展を企画中 Pameran Pelukis Wanita RI
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/201201/article_22.html

ニケンさんが描くジャワ島昔の子供の遊び Dolanan Anak di masa lampau
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/201103/article_4.html

ジョグジャの女性画家ニケン・ララサティさんNiken Larasati, Pelukis Yogya
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/201103/article_6.html

インドネシア文化宮活動記録
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200610/article_2.html

インドネシア文化宮活動記録(インドネシア語)Kegiatan GBI
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200610/article_4.html

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