来る3月初のインドネシア女性画家個展を開催予定 Pameran Pelukis Wanita RI

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ちょうど一年前、中部ジャワの古都ジョグジャカルタ郊外の水田地帯に暮らす女性画家ニケン(Niken Larasati)さんの自宅兼アトリエを訪ねた。その1年と数ヶ月前には、北方に聳え立つ“火の山”ムラピ(Merapi)山が、138年ぶりに大噴火を起こした。

「絆(きずな)」の大切さが急浮上した東日本大震災以降の日本。一方、ジョグジャカルタではその「絆」社会が急激に色褪せている。少なくと子供たちの間で---とニケンさん。

『その昔、私たちが子供だった頃は、まだまだ友達間に暖かい絆がありました。家が経済的に貧しいのか、それとも豊かなのか、子供たちにとっては全く関係のないことでした。ところがどうでしょう今は。テレビゲームや高価なおもちゃが溢れるのと並行して、子供たちのきずなはどんどん擦り減ってきています。だから、私は、あの昔のメルヘンのような思い出をキャンバスに残したいのです』

身の回りにある物を工夫して遊び道具に変えた昔の子供たち。それは日本もインドネシアも同じだった。空き缶が一つあれば、小石が一個あれば、縄が一本あれば、それだけで子供たちは夕暮れ時まで楽しい時を過ごせた。男の子でいえば、地域には必ずガキ大将がいたものだ。彼のリーダーシップの下、子供たちは各々が創意工夫で、幾つもの遊び道具を作り、色々な遊びに時を忘れた。

“昔の遊び”は時代の変遷と共に、世界の至る所で消滅の危機に瀕している。電子ゲーム機やオンラインゲームの興隆が昔の素朴な遊びを駆逐しつつある。それはインドネシアでもとっくに起きている。今や戦争さえゲーム感覚の電子戦だ。そこでは血も流れなければ、死体を目視することもない。現実に起きた事実であっても、仮想空間のゲームに映る。

友達がいなくても一人で楽しむことができるゲーム機。一方、友達が集まって初めて成立した昔の遊び。機器が一方的に決める現代の遊びルール。しかし昔の遊びのルールは伝承であったり、時には子供たち自身がアドホックに決めた。遊び道具を生み出す創造性、そして正直さや寛容な姿勢、そして負けた時の潔さを重要視した。友達同士の絆が深まり、社会性の訓練にも繋がった。スポーツ塾など行かなくても、運動神経向上に役立つ遊びに溢れていた。

でも時代は変った。子供たちの遊び方も変わった。『伝統的な遊びが持つ多くの素晴らしい点を考慮する時、今私たちが伝承遊びを保存し、インドネシアの文化遺産として再びインドネシアの、そして世界の若い世代に紹介していくことは間違ってはいない』---ニケンさんが語る。

(注)絵画展の日程が決まり次第、後日お知らせ致します。また、ニケンさんの来日も予定しています。展示会場では、ニケンさんがインドネシアの遊びの数々のデモンストレーションも行う予定です。ご期待ください。


インドネシア文化宮(GBI)では、1998年の創設以来、これまでに計8回の絵画展を実施しました。それらは:

『ハルディ個展』(1999年4月18日~9月17日)
『ダルマジ個展』(2000年4月1日~6月30日)
『クリヨノ個展』(2001年6月23日~8月31日)
『アチェ人画家マフディ個展』(2002年1月19日~6月29日)
『パプア人画家ウエンス個展』(2003年4月12日~6月14日)
『カリマンタン島グループ絵画展』(2004年10月16日~12月18日)
『スラウェシ島グループ絵画展』(2005年9月17日~2006年2月24日)
『トラジャ人画家マイク個展』(2007年7月7日~9月29日)


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ジャワ島で人気のダコン(Dakon)遊び
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自宅兼アトリエ&ニケンさんの家族

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自宅前水田の向こう彼方にムラピ火山

【参考ブログ】

来る3月、初のインドネシア女性画家個展を企画中 Pameran Pelukis Wanita RI
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/201201/article_22.html

ニケンさんが描くジャワ島昔の子供の遊び Dolanan Anak di masa lampau
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/201103/article_4.html

ジョグジャの女性画家ニケン・ララサティさんNiken Larasati, Pelukis Yogya
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/201103/article_6.html

インドネシア文化宮活動記録
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200610/article_2.html

インドネシア文化宮活動記録(インドネシア語)Kegiatan GBI
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200610/article_4.html

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