ロテ島の伝統楽器ササンドゥの構造(Sasandu dari Pulau Rote, NTT)

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ササンドゥは、インドネシア最南端に位置するNTT(東ヌサトゥンガラ)州のロテ(Rote)島で生まれた。ロテ島はロッテンダオ(Rote Ndao)県の県庁所在地。伝説によれば、その昔、サングアナ(Sangguana)という名の漁師が難破して、ンダナ(Ndana)島に漂着し、そこでサングアナに恋した王妃の求めに応じて創りあげた楽器がササンドゥの始まりとされる。最初、楽器はサリサンドゥ(Sarisandu)と命名された。7本の弦を奏でることによって生まれる振動(Sandu)が、心地よい音色に変わることから、そう名付けられたと言われてる。

ササンドゥは時と共に進化を遂げ、現在では32弦が主流となってる。楽器の素材は:棕櫚椰子(ロンタール=Lontar)の葉。最近では、見た眼の美しさから、特に白い若芽(Tunas Putih)の葉が好まれて使用される。この若芽は、1本のロンタールの樹から、1週間に1本の割合で採集できるそうだ。若芽の葉を左右38枚ずつ糸で縫いあわせ、開閉式の構造を生み出している。ロテ島では、ロンタールの葉を丸めた容器(Sambak=サンバック)が今でも村々で使われてる。葉の先端を縛るだけで、半円球の容器が生まれる。この容器は、ロンタールの樹木の先端部からトゥアック(Tuak=椰子液)を採集したり、水を運んだりするために用いられている。



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サンバック(Sambak)と呼ばれる、葉で作った球体部分。ここで音が共鳴する。だいたい25年以上の歳のロンタール樹
の葉が、ササンドゥの材料に適しているとされる。



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弦を張る軸部分は竹製。竹はロテ語で「O(オー)」。


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背骨は、ロンタールの葉の主脈(ロテ語でBebak、インドネシア語でペレパ=Pelepah)。


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上端の飾りはロテ語で「Bunggan(ブンガン)」と呼ばれている。花の意味。これは、火焔樹の花弁を表象していると言われている。


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竹筒の上下両端には、チーク材で作った頭「Langgan=ランガン」と尾「Ikon=イコン」が付いている。


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弦の途中には駒があり、これはロテ語でセエンダ(Sesenda)、インドネシア語ではペニャンガ(Penyangga=支え)と呼ばれる。


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サンバック(Sambak)と呼ばれる、葉で作った球体部分。ここで音が共鳴する。だいたい25年以上の歳のロンタール樹
の葉が、ササンドゥの材料に適しているとされる。



【参考ブログ】


ササンドゥ・ミュージックと沖縄音楽文化(Musik Sasandu & Musik Okinawa)
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200904/article_15.html

ササンドゥ演奏方法講習会のお知らせ(Belajar cara main Sasandu)
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200904/article_12.html

ササンドゥ・ミュージック@中野ZERO(Musik Sasandu di Tokyo)
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200904/article_10.html

ササンドゥ演奏家ザカリアスさんが来日(Pemain Sasandu tiba di Tokyo)
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200904/article_8.html

ササンドゥ奏者のザカリアスさん来日へ(Pemain Sasandu ke Tokyo)
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200904/article_7.html

ササンドゥ日本初公演まで秒読み(Konser Musik Sasandu)
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200904/article_6.html

“音楽の世界遺産”ササンドゥ演奏会が4月10日、東京・中野で(Musik Sasandu NTT)
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200904/article_5.html

“音の世界遺産”と呼ばれるササンドゥの調べ。4月10日、東京・中野で。(Sasandu)
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200904/article_4.html

ロテ島の伝統楽器ササンドゥ演奏特別公演会のお知らせ(Konser Sasandu dari NTT)
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200903/article_30.html

インドネシア最南端・ロテ島のササンドゥ演奏会のお知らせ(Konser Musik Sasandu)
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200903/article_10.html

NTT州のイカットとササンドゥ音楽展がスタート(Pameran Ikat & Sasandu NTT)
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200902/article_27.html

『東ヌサトゥンガラ州のイカットとササンドゥ音楽展』開催のお知らせ(Pameran Sasandu)
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200902/article_15.html

ロテ島ササンドゥ物語(5) Sasandu, Rote, NTT(5)
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200811/article_10.html

ロテ島ササンドゥ物語(4) Sasandu, Rote, NTT(4)
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200811/article_8.html

ロテ島ササンドゥ物語(3) Sasandu, Rote, NTT(3)
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200811/article_7.html

ロテ島ササンドゥ物語(2) Sasandu, Rote, NTT(2)
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200811/article_6.html

ロテ島ササンドゥ物語 (1)  Sasandu, Pulau Rote, Propinsi NTT
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200811/article_5.html

ロテ島の楽器ササンドゥの運命(2) Nasib Sasando di Pulau Rote(2)
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200808/article_4.html

ロテ島の楽器ササンドゥの運命(Nasib Sasando di Pulau Rote) (1)
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200808/article_3.html

ロテ島&サブ島伝統イカット展(Pameran Ikat Rotendao & Savu-NTT)
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200801/article_1.html

インドネシア最南端のロテ島で伝統イカットが消滅(Tenun Ikat di Pulau Rote)
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200709/article_2.html

インドネシア文化宮活動記録(日本語・Kegiatan GBI dalam Bahasa Jepang)
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200610/article_2.html

インドネシア文化宮活動記録(インドネシア語・Kegiatan GBI dalam Bahasa Indonesia)
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200610/article_4.html

インドネシア文化宮2008年活動記録(Kegiatan GBI pada tahun 2008)
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200901/article_1.html

インドネシア文化宮2007年活動記録(Kegiatan GBI pada tahun 2007)
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200712/article_2.html

インドネシア文化宮2006年活動記録(Kegiatan GBI pada tahun 2006)
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200612/article_8.html


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