タニンバル島謎の石階段(Tangga Batu, Tanimbar, MTB, Maluk)

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マルク州西南東マルク(MTB)県のヤムデナ島東海岸。県都サムラキの北東に位置するサングリット・ドル(Sanglit Dol)村。大きな石船の舳先の向こうにはアラフラ海。舳先部分から砂礫の広場を十数メートル進むと、海岸に続く石の階段がある。長さは50メートル程か。急坂だ。高低差はおよそ40メートル。ヤムデナ島では、海岸からそそりたつ岩山の高台に村があるケースが少なくない。そういった村ではかつてその多くが、海岸から村までのアプローチに木製や竹製の急勾配の梯子を用いていた。しかし、サングリット・ドル村では、何度かの修復があったものの、その昔より石の階段を設置していたという。
かつて、まだ部族間の戦が行われた時代ならば、恒久設置の階段よりも、取り外し可能な梯子の方が戦術的には、村の守りを固めやすい。この観点から見ると、サングリット・ドル村は、その石船の規模から察しても、敵対する村々が近辺になかったことが偲ばれる。そればかりか、海岸から見上げる長大な石階段は、近辺の村をして朝貢関係にあった可能性さえ示唆する。大海原を経て、接岸直前に目前に現れる、遥か上方に続く堅固な石階段。来訪者の心に畏怖の念を起こすに十分なゲートだったのだろう。次号ではインドネシア全体の巨石文化に触れてみたい。


上の画像は:浜まで続く石階段



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バンダ海とアラフラ海に挟まれて浮かぶタニンバル諸島。州都のアンボンからは小型双発機でおよそ3時間。


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画像とは異なり、実際は急傾斜。



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【参考ブログ】


タニンバル島の謎の石船No.2(Kapal Batu, Tanimbal MTB) No.2
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200805/article_4.html

タニンバル島の謎の石船(Kapal Batu, Tanimbal MTB) No.1
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200805/article_3.html

戦後が来ない西南東マルク県。占領の傷跡は誰が癒してくれるのか?
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200708/article_6.html

インドネシア文化宮(GBI)活動記録
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200610/article_2.html

インドネシア文化宮活動記録(インドネシア語)Kegiatan GBI
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200610/article_4.html


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