中カリマンタン州(No.5)オオコウモリ (Prop.Kalimantan Tengah)No.5

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なんでもインドネシアには約75種のオオコウモリと145種の昆虫食のコウモリがいるそうだ。空中を飛ぶことができる唯一の哺乳類。これまでにインドネシア国内各地でコウモリを見てきたが、コウモリ市場がある都市は、中カリマンタン州の州都パランカラヤ(Palangka Raya)が最初だ。Kalong(カロン:オオコウモリのこと)は、市場と言うよりも、市内の主要幹線道路の脇に駐車する数台のオートバイのお店で売られている。最初は、買う人多いのって疑問もあったが、行ってみると、次から次へと売れている。上の画像のロハナさん(65歳)は、月に数回購入すると言う。「だって、コウモリに勝るアスマ(Asma・喘息)の薬はないもの」とか。


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州庁舎に近い路上でオオコウモリを販売するミスダンさん(37歳)。「ここでは三年間売っているけど、なかなかの商売ですよ」と中カリマンタン州西部のコタワリンギン・バラット(Kotawaringin Barat)県出身の同氏。「でもね、今頃の季節(注:2007年5月)は一年間で最も販売量が少ない月だね。せいぜい、一ヶ月で100匹前後。しかし、12月頃になると、一日で200匹売り上げることも稀じゃないね」とか。


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ミスダンさんによれば、乾季はオオコウモリの数がすくなく、大量仕入れが困難で、そのため、価格も年間を通じて最も高騰するそうだ。雨季のハイシーズンで、1匹の値段がRp.10,000(約133円)、そして乾季はだいたいRp.30,000(約400円)。「オオコウモリの食べ物は果物や蜜などで、そういった食べ物が豊富な季節には村人も狩猟しやすいそうだよ」とミスダンさん。「カティンガン県のセワンランカン村では、鍾乳洞の中や、深い森の中に一杯いるんだオオコウモリが。そして僕の出身県にも岩山が多くて、そこにもたくさんのオオコウモリがいるよ」


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「メスよりも絶対オスよ、効き目があるのは」と、籠の中のコウモリを一匹一匹チェックするロハナさん。噛まれるおそれがあるので、木の棒を使っている。「わたしゃ昔から喘息持ちなんだけども、オオコウモリの心臓を月に数個食べれば治るわね」とロハナさん。心臓は、生のほうが効き目が強く、通常はバナナに挟み込んで飲み込んでいるそうだ。「もちろんお肉も食べるわよ。美味しいわよ。そうね、ちょうど鶏肉みたいかしら」。ロハナさんは、中カリマンタン州東部のバリト・セラタン(Balito Selatan)県出身のマヤン民族。「翼だって、よく煮込むと結構美味いのよ」とも。ちなみにマヤン民族はオオコウモリを“Pain(パイン)”と呼んでいるそうだ。


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「こいつは元気なカロンだよ!」とミスダンさん。Rp30,000をRp20,000(約266円)にまけてくれた。友人のTV記者にプレゼントしたら、「わーありがとう。今の季節は高いから、なかなか手が出ないよ。子供が喘息気味だから、早速、心臓を飲ませよう」



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オオコウモリの“解体”

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喘息に抜群の効果を発揮するというオオコウモリの“心臓”

【参考ブログ】


http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200706/article_8.html
変貌する中カリマンタン州(No.4)Propinsi Kalimantan Tengah(No.4)

変貌する中カリマンタン州(No.3)Propinsi Kalimantan Tengah(No.3)
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200706/article_7.html

変貌する中カリマンタン州(No.2)Propinsi Kalimantan Tengah(No.2)
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200706/article_6.html

変貌する中カリマンタン州(Propinsi Kalimantan Tengah) No.1
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200706/article_5.html

中カリマンタン州政府公式ホームページ
http://www.kalteng.go.id/


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