変貌する中カリマンタン州(Propinsi Kalimantan Tengah) No.1

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インドネシア共和国のど真ん中に位置しながら、昨今の森林火災などのニュースを例外として、意外と知られていない州がカリマンタン(ボルネオ)島の中カリマンタン(Kalimantan Tengah・略してKalteng)州だろう。2007年5月、同州は州成立50周年を迎えた。ジャワ島よりも大きい約153千平方km(ちなみにジャワ島は134千平方km)もの面積を有しながら、人口は2005年でわずか196万人。先住民族はダヤク(Dayak)だが、バンジャール(Banjar)やジャワ、ブギス、ミナン、バタック、スンダなど、インドネシアの各地方出身者も少なくない。
上の画像はテラス中カリマンタン州知事


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テラス州知事は大のインターネット好き。州政府公式のホームページに加えて、個人のホームページも開設している。
http://www.kalteng.go.id/goto.asp?URL=http://www.atn-center.org/


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まさにインドネシアのど真ん中、“インドネシアのへそ”とも言われている。面積はジャワ島よりも大きい。


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同州に暮らすダヤク民族は大きく以下の三つの民族集団に区別できる。まずダヤク・ンガジュ(Dayak Ngaju)民族集団で、主にカハヤン(Kahayan ・別名Dayak Besar=大ダヤク)川流域やカプアス(Kapuas・別名Dayak Kecl=小ダヤク)川流域に住んでいる。西カリマンタン(Kalimantan Barat・略してKalbarにある大河川のカプアス川と同名)。次いでオット・ダヌム(Ot Danum・上流の意味)民族集団で、ンガジュ民族の北側、Schwaner山脈やMuller山脈一帯に暮らしている。特徴は、ルマ・パンジャン(Rumah Panjang)と呼ばれる長屋形式のロングハウスで集団生活をしていうことだろう。もう一つがドゥスン・マアニャン・オット・シアン(Dusun Ma'aynyan Ot Siang)民族集団で、同州東部のバリト(Barito)川流域に暮らす。その関係は未だ解明されていないが、マアニャン民族の言葉は、アフリカのマダガスカル島の一部住民の言語に酷似していると言われている


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中カリマンタン州はオランウータン(Orang Hutan・森の人)の“故郷”。しかし、50年間続けられてきた環境無視の森林政策のため、彼らの森はほぼ消滅した。「50年間、彼らから奪い続けてきたものを、今は人間が“森の人”に返す時代が来た」とテラス州知事。
中カリマンタンのオランウータンに関しては、近くブログで紹介します。


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1957年7月17日、中カリマンタン州の州都パランカラヤ建設の定礎として、スカルノ初代大統領によって“最初の石”が置かれた。カハヤン川の脇に、記念碑が立つ。


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中カリマンタン州は、今からちょうど50年前に、スカルノ政権下で、いわゆる“フロンティア
”として開拓された地域だ。現在、同州は13の県と、州都パランカラヤ(Palangka Raya)の1都
市から成る。全土で郡(Kecamatan)は107を数え、村の数は1,644。アクセスとしては、首都ジ
ャカルタから飛行機でおよそ1時間20分。同様にスラバヤから1時間5分。東隣の南カリマンタ
ン州(Kalimantan Selatan・略してKalsel)の州都バンジャルマシン(Banjarmasin)からは陸路で約3時間50分。



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ジャングルの中に計画的に建設された、州都パランカラヤ


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パランカラヤ市内にオープンした初のモール。「50年間、森林を伐採しまくって、残ったインフラはほんのわずか。州政府経営のホテルだって、ここでは一番良いとされているが、とてもお客様を自信を持ってお泊りさせることには躊躇してしまうレベル。私は発想の逆転で、ここ中カリマンタン州を変えていきたい」と、テラス州知事。


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パランカラヤ市内の橋から眺めたカハヤン川。川は中カリマンタン州の“大動脈”的な水路だ。国営石油会社プルタミナのターミナルがある。


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パランカヤ市内のカハヤン川沿いには、水上家屋が立ち並ぶ。


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カハヤン川に架かる長さ約600メートルの大きな橋。同州の主要地域は陸路で結ばれるようになった。


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カハヤン川の支流。川沿いの森に限らず、中カリマンタンでは過去50年間に、商業用の大木が次々と伐採されてきた。その多くが日本市場向けだった。支流沿いに残る森に、かつてのジャングルの面影はない。


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キリスト教宣教団が所有する水上飛行機。大河が多い同州での長距離移動にはもってこいの交通手段となっている。


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パランカラヤの北方に、小高い丘が見える。タンキリン(Bukit Tangkiling)の丘だ。パランカラヤ市内から車でおよそ30分。ここは、オランウータンのリハビリセンターがあるニャル・メンテン(Nyaru Menteng)に近く、州政府は、近辺で唯一の“山”をリゾート地域として開発しようと考えている。


【州知事のプロフィール】

Agustin Teras Narang, SH。1955年10月12日、南カリマンタン州の州都バンジャルマシン生まれ。インドネシア・キリスト大学(UKI)法学部卒。1982-1992、Pusbadhi(インドネシア法律奉仕援助センター)の事務局長。1988年、民主党(PDI・現在のPDIP=闘争民主党)に参画。中カリマンタン州選出国会議員に。インドネシア国会(DPR)の第三委員会(法律関連委員会)議長。妻のMoenartining T, Narang, SHとの間に三人の子供。2005年8月5日、中カリマンタン州知事に就任。任期は2010年。


【参考Website】


テラス州知事プロフィール紹介Website
http://www.tokohindonesia.com/ensiklopedi/a/agustin-teras-narang/index.shtml

中カリマンタン州政府公式ホームページ
http://www.kalteng.go.id/









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