ジャカルタの国立博物館で「イカット展」(Pameran Tenun Ikat)

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首都ジャカルタの国立博物館(Museum Nasional)で、2007年4月24日(火)~30日(月)の日程で『イカット(絣)展(Pameran Tenun Ikat)』が開催されている。同博物館創立229年を記念してのイベントだ。スマトラ島、西カリマンタン州、南スラウェシ州、バリ島、NTB(西ヌサトゥンガラ)州、NTT(東ヌサトゥンガラ)州などのイカット古布、およそ30点が展示されている。
西カリマンタンのカプアス川中流部に暮らすダヤク民族の、メンクドゥで染めた赤茶系のイカットは見ごたえがある。しかし、全体的には“古布”としてカテゴリするには多少の無理がある作品も展示されている。こういったことは、繊維博物館(Museum Tekstil)で行われるテキスタイル展でも頻繁に見られることで、企画&運営方法がややアマチュア的との印象を拭えない。背景には、いわゆる“博物館クラス”の古布の多くが収集家の個人所有であったり、アンティーク業者の所有物であり、展示会に際して、その借用形態や、展示品提供使用料を巡って双方の合意が得られないケースが多く、その結果、とても“博物館クラス”とは呼称できない“普通の”布が、堂々と博物館に展示されてしまう事実がある。
また、財政難から、博物館のスタッフ自らが、各種布の産地に直接出かけたり、購入することが困難なため、結果的に、古布業者からの借用に頼っている現状がある。しかしながら、今回の国立博物館の試みは、イカットを主テーマに据えたことで、インドネシアが世界に誇るイカット文化の再認識を国民に伝えるうえで有意義な展示会ではある。



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今回の展示会に合わせて、コンパス紙系のPT. Gramedia Pustaka Utamaは、『Tenun IKAT(絣織り)』(A4サイズ。156ページ。フルカラー。インドネシア語)を発刊した。著者は、2002年11月23日~2003年3月31日に、インドネシア文化宮(GBI)が東京で実施した「インドネシアン・テキスタイル展」の講演プログラムで来日したスワティ・カルティワ(Suwati Kartiwa)女史。イカットファンなら必携の一冊だろう。


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左:南スラウェシの絹イカット。右:スンバ島のイカット


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左:西カリマンタンのダヤク民族のイカット。右:南スラウェシの絹イカット


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西カリマンタン州ダヤク民族のイカット


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『Tenun IKAT』は、スマトラ島、カリマンタン島、スラウェシ島、バリ島、スンバ島、フローレス島、ロテ島&ンダオ島&サヴ島、ティモール島、マルク諸島の分類で、各地の伝統イカットのモチーフを紹介している


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【参考Website】

インドネシア文化宮
http://clik.to/GBI





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