インドネシア文化宮(GBI-Tokyo)

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<<   作成日時 : 2008/06/05 18:42   >>

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日本・インドネシア国交樹立50周年記念文化イベントとして開催された『ロテ島&サヴ島伝統イカット展(2008.1.12〜3.29)そして『ヌサンタラ・テキスタイル展(2008.4.12〜6.14)』に次ぐ、日イ友好年記念文化イベントの第三弾は、世界第三位の巨島カリマンタン(ボルネオ)島の真ん中に位置する中カリマンタン州(Propinsi Kalimantan Tengah)にスポットを当てます。題して『中カリマンタン文化展(Pameran Budaya Kalteng』。折しも、同州は今年建州50周年を迎えました。スカルノ時代の1957年、インドネシアの中心部に新都市建設計画が立案され、その結果、カハヤン(Kahayan)川の岸辺にあったパハンドゥット(Pahandut)村付近に、ソビエト連邦(当時)の援助を受けて、まさにゼロから新たに建設された街が、今日の州都パランカラヤ(Palangka Raya)です。当時は、インドネシア共和国の“首都の選択肢の一つ”とも言われたそうです。パランカラヤは同国内で唯一、無の状態から計画建設された都市です。

インドネシア文化宮(GBI)は、中カリマンタン州政府と共催で、2007年8月19日、同州で初の「Menjawet(ロタン編みタペストリー)コンテスト」を実施しました。同州は、アグスティン・テラス・ナラン(Agustin Teras Narang, SH)州知事の下、かつての森林伐採行政から森林保護行政に移行中です。ダヤク民族文化を基盤に、新たな中カリマンタン像を描き出そうとしています。その一環として、全14県を対象としたコンテストが企画・実施されました。森で生まれたロタン(籐)を加工した“メンジャエット編み”は、本来はカーペットとして使われていましたが、近年、“森の絵画”としてタペストリー需要が増しています。
『中カリマンタン文化展(Pameran Budaya Kalteng』では、同コンテストの受賞作品を始め、カリマンタンの熱帯林で生まれた“森の芸術”とも呼ぶべきダヤク民族の文化(仮面・木彫・イカット・トライバルアートなど)が並びます。



【最新情報】

Suasana tempat pameran dapat dilihat lewat blog berikut:

中カリマンタン文化展始まる(Pameran Budaya Kalimantan Tengah)
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200806/article_11.html


また同州政府は、舞踊・ケチャピ(弦楽器)公演の文化使節団を派遣する計画でいます(時期などが確定しましたら、あらためてブログでお知らせ致します。


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【中カリマンタン州のあらまし】


面積は約152,600km2で、インドネシア国内では三番目の広さを誇ります。ちなみにジャワ島の1.5倍の面積です。しかし人口はわずか191万人。主なダヤク民族は、Kapuas Ngaju, Dayak Ngaju, Otdanum, Dusun Ma'anyan, Bakumpai, Siang, Seruyan。オランウータンの故郷としても世界的に知られています。森林面積はおよそ145,700km2で、地元では“地球の肺”とも豪語していますが、森林火災やプランテーション造園のため、豊かな森が消え、その結果“森の人・オランウータン”がその生息地を急速に失いつつあります。


名称】  中カリマンタン文化展(Pameran Budaya Kalimantan Tengah)
期間】  2008年6月21日(土)〜9月20日(土)11:00-18:00 但し日曜並びに第2(7月12日・8月9日・9月13日)&第4土曜日(6月28日・7月26日・8月23日)はお休みです。また、雨天などの悪天候の日は、事前予告無しに閉める場合がありますので、事前にオープンを確認して下さい(電話:03-5331-3310)。
展示品】 メンジャウェット(籐編み絵画)・木製仮面など計100点。
主催】  インドネシア文化宮・中カリマンタン州政府&同州14県政府
後援】  外務省(日本インドネシア友好年事業認定)、じゃかるた新聞、メトロTV東京支局
場所】  インドネシア文化宮(GBI) JR高田馬場駅より徒歩約6分。東京富士大学図書館前正門の向かい側のビル1階(添付地図参照)
入場】  無料



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2007年8月に行われた「Menjawetコンテスト」の審査の光景


以下の5枚の画像は「Menjawet・ロタン編みタペストリ」


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1912年&1931年&1955年に、今日の中カリマンタン州カティンガン県カラン村で実施された秘儀「Tiwah」で使用された神聖な仮面サバブカ(Sababuka)。3体の男性像、4体の女性像、さらに1体の精霊像から構成されている。ティワとは、いわゆる“洗骨”に似た祭儀で、墓前で仮面舞踊が行われたという。計8個の仮面が揃うと強大な超自然パワーが生まれると信じられている。



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以下の4枚の画像は、ダヤク民族がかつて使用していた、竹製筒型の貴重品入れ。竹筒部分と、木彫のフタ部分から構成されます。時には、吹き矢の矢じりの保管箱としても使用されました。


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下の画像は。60-70年前まで、邪気・悪霊封印の道具としてダヤク民族が使用していたものです。地元では「Penyang」と呼称されています。


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ダヤク民族が今でも使用している、トゥガル(Tugal)と呼ばれる、田植えの道具兼呼子。一本の堅い木から作られています。尖った先端で田んぼに穴を空け、そこに苗を植えつけます。そしてもう一つの使用法が、田んぼにいる仲間を呼ぶための呼子です。上下に振ると、カラン・カランと遠くまで響きます。


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かつてダヤク民族の貴族階級に属するシャーマンが“聖水”を保管するために使用した特殊な容器です。鉄木(アイロンウッド)に似た、硬いBangrishと言う名の木を使用。一木彫りで、容器部分には亀の甲羅が使用されています。脚部分は三点で固定する構造ですが、運搬用に背負うことができるようにロタン(籐)の繊維で編んだ紐が付いています。甲羅の表面には、ダヤク民族の神話上の神様である“Aso(ドラゴン・ドッグ)”が彫りこまれています。同様に、取っ手部分もドラゴン・ドッグの形に仕上げてあります。近年、キリスト教が奥地の村々に入り、シャーマンの存在意味が薄れ始めた以降は、“聖水”の代わりに、果実酒やどぶろくなどの保管容器として使われたと言われています。


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非常に硬くて重い鉄木(アイロンウッド)から彫り上げたベビー・キャリアー(背負子)。ダヤク民族がおよそ70-80年に作り上げたものです。重さは約10kg。おそらく、実用性よりも威厳さや芸術性にこだわった結果、このようにヘビーなものを製作したものと想像されます。左右両端に、ダヤクの神様であるアソ(ドラゴンドッグ)が彫り込まれています。


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「ハンパトン(守護像)」型の木製の鐘です。時には、木器としても使われていました。ハンパトンは、元来、ロングハウスの入口や、時には村への出入り口に設置していた木彫です。これは鉄木(アイロンウッド)の若木で出来ているため重量がおよそ7.4kgもあります。大昔には、顔の部分は、部族戦争で奪った敵の頭蓋骨そのものでした。つまり、木彫の胴体部分に、本物の人間の頭蓋骨を被せていました。


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その昔ダヤク民族のシャーマンが、祈祷の道具として使用していた動物の頭蓋骨で作った護符です。額や下顎部分には、ダヤク民族の神話に登場する神のアソ(ドラゴン・ドッグ)模様が刻まれています。


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ダヤク民族の酋長もしくはシャーマンが、かつて邪鬼、悪霊払いを目的にネックレスとして用いていたものです。


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かつて村の安寧を願い、悪霊払いを目的に守護神として使用していたものです。いわゆる“ガーディアン像”。ダヤクの人々は、ことに猿の頭蓋骨にその効力を信じたと言われていますが、その昔は人間の頭蓋骨が利用されていたこともあったようです。通常、ロングハウスの出入り口や、村の入り口に設置されていました。精霊信仰と呪詛信仰が生活の規範となっていた時代、このような“守護猿”は、ダヤクの村々で一般的に目撃されたものです。軽い木で人体像を彫り上げ、頸部に猿の頭蓋骨をそのまま嵌め込んだ構造です。


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ダヤク民族のシャーマンが、村々や家々に幸運を招き、かつ悪霊や邪鬼を封印するために使用した祈祷壺です。通常、こういった悪霊払い壺は、梁などに吊り下げて使用しました。


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ロタン(籐)で編んだ除厄招福を目的とする猿の頭蓋骨で作った護符です。


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シャーマンが用いていた“スピリッツ・ボート”と訳される、祈祷用の道具です。主に悪霊払い、そして招福を目的として、ヒーリング・セレモニーを執り行う際に使用していました。


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赤ちゃんの背負子。牙をむき出した恐ろしげな三体の大きな守護像が前と左右に睨みをきかせます。さらに両端に二体の小さな守護像。上端にも計四体の守護像が。つまり、計9体のガーディアンが彫り込まれています。霊気を放つ立体構造から、可愛い赤子を悪霊や邪鬼から守り抜くという固い決意のようなものを感じます。守護像の眼球は、真珠層(Mother of Pearl)で作られています。


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かつてヒーリングの祭具として使用していた猿頭蓋骨護符です。推定で100年以上の古いものです。目には宝貝を埋め込んであり、背後はイノシシの牙や木彫そして貝殻で装飾がなされています。


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ダヤクの大酋長もしくはシャーマンが、かつて邪鬼、悪霊払いを目的にネックレスとして用いていたものです。


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以下の2枚の画像は、ダヤク民族の伝統イカット(絣)。およそ70年前に、手紡ぎ糸と自然染料で作られたものです。


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以下の2枚の画像は、ダヤク民族独特のビーズ編み。近年のもので、ベルトやネクタイとして使用します。


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【展示会場の様子】


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【参考ブログ】


中カリマンタン州でロタン編みタペストリーコンテストを初開催
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200708/article_7.html

オランウータン(No.2) Orangutan di Kalimantan Tengah(2)
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200708/article_2.html

オランウータン(No.1)
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200708/article_1.html

The Borneo Orangutan Survaival Foundation(BOS)
http://www.orangutan.or.id

中カリマンタン州(No.5)オオコウモリ (Prop.Kalimantan Tengah)No.5
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200706/article_9.html

http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200706/article_8.html
変貌する中カリマンタン州(No.4)Propinsi Kalimantan Tengah(No.4)

変貌する中カリマンタン州(No.3)Propinsi Kalimantan Tengah(No.3)
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200706/article_7.html

変貌する中カリマンタン州(No.2)Propinsi Kalimantan Tengah(No.2)
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200706/article_6.html

変貌する中カリマンタン州(Propinsi Kalimantan Tengah) No.1
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200706/article_5.html

中カリマンタン州政府公式ホームページ
http://www.kalteng.go.id/

インドネシア文化宮(GBI)活動記録
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200610/article_2.html

インドネシア文化宮活動記録(インドネシア語)Kegiatan GBI
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200610/article_4.html

インドネシア文化宮2007年活動記録(Kegiatan GBI pada tahun 2007)
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200712/article_2.html

インドネシア文化宮2006年活動記録(Kegiatan GBI pada tahun 2006)
http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200612/article_8.html





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{%映画館(movie)hdeco%}去る6月より長期開催していました『中カリマンタン文化展(Pameran Budaya Kalimantan Tengah)』も今日最終日を迎えました。 今月中旬には、州政府派遣の、計14名の文化使節団が来日し、民族舞踊や伝統楽器演奏などを披露してくれました。しかし、“オランウータンの故郷”中カリマンタン州の文化イベントはまだ続きます。明日(2008年11月1日)そして再来週の土曜日(2008年11月15日)、同州で制作されたテレビドラマ並... ...続きを見る
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