快晴の北アルプス。初夏を思わせる陽射し。ワサビ田の清らかな湧水。穂高川の真上を悠然と飛ぶ春の野鳥。安曇野に春が来た。穂高川右岸の堤の上に立つ「早春賦歌碑」。2008年4月29日。第25回早春賦祭りに参加するため、サクラさん、そして孫娘のディーヴァちゃんがアチェから安曇野にやってきた。「早春賦」の作詞は吉丸一昌(1873-1916)。そしてサクラさんは一昌の孫。終戦の8日前に、今日の州都バンダアチェ(旧クタラジャ)で生まれた。父は一昌の次男である池尻昌言(いけじりまさのぶ)。そして母はマナド系アチェ人のエマフリダ・ソロンガン・イケジリ(Emafrida Sorongan Ikejiri。愛称エマ)。戦後何十年も費やして“瞼の父”探し。しかし、消息が分かった時、父はすでに亡くなっていた。25年前、サクラさんは「早春賦歌碑」の建立記念式典参加のため、安曇野の地を初めて訪れた。今回は特別ゲストとして、早春賦愛唱会の輪に加わり、ディーヴァちゃんと共に、しっかりとした日本語で見事に歌い上げた。一週間の短い“第二の故郷”日本滞在を終えた二人は、5月2日、“第一の故郷”インドネシアへ旅立った。 以下、サクラさんとディーヴァちゃんの画像で見る日本滞在記。 春は名のみの 風の寒さや谷の鶯 歌は思えど 時にあらずと 声も立てず 時にあらずと 声も立てず 氷解け去り 葦は角ぐむさては時ぞと 思うあやにく 今日もきのうも 雪の空 今日もきのうも 雪の空 春と聞かねば 知らでありしを聞けば急かるる 胸の思を いかにせよとの この頃か いかにせよとの この頃か (早春賦:作詞→吉丸一昌、作曲→中田章。1913年発表) ![]() 碌山美術館の中庭に立つ樹木は、眩しいほどの新緑![]() 東京・新宿からスーパーあずさ11号で安曇野に向かった![]() 早春賦歌碑脇で、北アルプスを背に、早春賦の合唱![]() アルパクラブによるハープ演奏![]() 吉丸一昌の孫で、サクラさんといとこの間柄の吉丸昌昭さん(サクラさん主人公のドキュメンタリー映画『二つの故国をつなぐ歌』のプロデューサー)が来賓挨拶![]() 平林伊三郎・安曇野市長から日本人形のお土産をもらったディーヴァちゃん![]() 人気者のディーヴァちゃん。歌碑前で、地元の小学生から可愛らしいインドネシア語で歓迎された![]() 早春賦歌詞の碑![]() 歌碑には作詞の吉丸一昌、作曲の中田章のリリーフが![]() 早春賦歌碑を背に記念撮影。右から吉丸さん、ディーヴァちゃん、サクラさん、そしてサクラさんのお姉さんの末浪真紀子さん、吉丸さんのお姉さん、ミセス吉丸![]() 早春賦祭りに続いて、あずみ野コンサートホールで行われた『早春賦まつりコンサート』。第一部は「インドネシアと安曇野が結ばれて」と題して、サクラさんとディーヴァちゃんも加わって、早春賦の大合唱![]() 映画『二つの故国をつなぐ歌』のエンディング曲「いのちのきずな」を歌った、川端のぞ美さんと川端愛美姉妹が同曲を披露![]() マンドリン奏者の折井清純さんが、組曲「はるかな時」の一つ「ディーヴァの夢」を演奏![]() 「早春賦」、「ディーヴァの夢」そして「故郷(ふるさと)」と叙情豊かなメロディーに、サクラさんは目頭を押さえた![]() 川端姉妹、そして「いのちのきずな」の作詞・作曲の古原さよ子さん(右端)と【参考ブログ】 早春賦をテーマにしたドキュメンタリー映画、各地で好評上映中 http://soushunfu.blog89.fc2.com/ 第25回早春賦まつりとコンサート http://www5f.biglobe.ne.jp/~hotaka/soushunfu/sub472.htm アチェのサクラさんが来日・上映会&懇親会(Sakura Aceh ke Negeri Sakura) http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200804/article_1.html アチェの画家マフディさんの個展(Pameran Mahdi Abdullah di NAD) http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200802/article_2.html アジア創造美術展始まる(Pameran Asia Creative Art Exhibition 2 http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200801/article_2.html アチェとパプア絵画を国立新美術館で展示(Asia Creation Art Exhibition) http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200712/article_1.html アチェ津波絵画&風刺漫画を義援金に(マフディ・アブドゥラ氏の作品) http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200711/article_5.html アチェ津波被災三周年企画展のお知らせ(Pameran Aceh 3 thn Tsunami) http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200711/article_4.html アチェの津波ポールとアンボンの津波防災啓蒙看板(Tugu Tsunami Aceh) http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200711/article_3.html バンダアチェの樹木の運命(2) Nasib pohon2 Banda Aceh(2) http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200711/article_2.html バンダアチェの樹木の運命(1) Nasib pohon2 Banda Aceh(1) http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200711/article_1.html アチェ教育映画上映会のお知らせ(Pemutaran Film2 Aceh) http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200710/article_1.html アチェに死す(3) Kuburan Warga Jepang di Aceh(3) http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200709/article_5.html アチェに死す(2)Kuburan Warga Jepang di Aceh(2) http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200709/article_4.html アチェに死す(1) Kuburan Warga Jepang di Aceh(1) http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200709/article_3.html アチェで日本のドキュメンタリー&アニメ映画を上映(Pemutaran Film di Aceh) http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200709/article_1.html ドキュメンタリー映画『二つの故国をつなぐ歌』がアチェで上映(Film Jepang ke Aceh) http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200708/article_10.html アチェのドキュメンタリー映画上映会のお知らせ http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200705/article_4.html 映画『二つの故国をつなぐ歌』ジャカルタ上映&報告 http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200704/article_6.html 映画『二つの故国をつなぐ歌』上映会のお知らせ http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200704/article_2.html アチェ伝統刺繍文化展のお知らせ(Pameran Budaya Sulaman Aceh) http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200704/article_1.html 映像で見るアチェの今昔 http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200701/article_2.html スマトラ島沖大地震・巨大津波二周年報道写真展のお知らせ http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200612/article_7.html アチェ&早春賦(映画:二つの故国をつなぐ歌) http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200702/article_2.html 2007年8月30日付け「Serambi Indonesia」紙に掲載された映画上映会に関する記事 http://www.serambinews.com/old/index.php?aksi=bacaberita&rubrik=1&topik=13&beritaid=33867 2007年4月15日付け「Serambi Indonesia」紙に掲載された展示会に関する記事 http://www.serambinews.com/old/index.php?aksi=bacaberita&rubrik=1&topik=20&beritaid=27584 2006年12月26日付け「Serambi Indonesia」紙に掲載された展示会に関する記事 http://www.serambinews.com/old/index.php?aksi=bacaberita&rubrik=2&topik=39&beritaid=23554 2006年3月1日付け「Serambi Indonesia」紙に掲載されたジャパン・アチェ・ネット(JAN)と同紙による津波記録本出版に関する記事 http://www.serambinews.com/old/index.php?aksi=bacaberita&rubrik=1&topik=26&beritaid=15801 2005年12月26日付け「Serambi Indonesia」紙に掲載された展示会に関する記事 http://www.serambinews.com/old/index.php?aksi=bacaberita&rubrik=2&topik=39&beritaid=14753 2005年10月20日付け「Serambi Indonesia」紙に掲載されたアチェ詩集本「慟哭の歌」出版に関する記事 http://www.serambinews.com/old/index.php?aksi=bacaberita&rubrik=3&topik=46&beritaid=13505 2005年8月23日付け「Serambi Indonesia」紙に掲載されたジャパン・アチェ・ネット(JAN)と同紙との協力関係に関する記事 http://www.serambinews.com/old/index.php?aksi=bacaberita&rubrik=1&topik=46&beritaid=12183 2005年8月20日付け「Serambi Indonesia」紙に掲載されたジャパン・アチェ・ネット(JAN)と同紙による津波記録本出版に関する記事 http://www.serambinews.com/old/index.php?aksi=bacaberita&rubrik=3&topik=20&beritaid=12116 インドネシア文化宮(GBI)活動記録 http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200610/article_2.html インドネシア文化宮活動記録(インドネシア語)Kegiatan GBI http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200610/article_4.html |
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アチェのサクラさん&ディーヴァちゃんの日本滞在記(2)Kenangan Sakura(2)
{%春webry%}「私は、この体に日本人の血が流れていることをとても誇りに思っています。私の願いは、この絆が孫の子供の世代、そしてそれ以降も、ずっとずっと続いていくことです。私と姉の間柄も、確かに戦争の犠牲と言うこともできるでしょう。でも、あの悲惨な戦争の恨みを乗り越え、血の繋がりが今こうして人間味溢れる姉妹関係を結わいだのです。日本とアチェが、日本とインドネシアが親愛の関係がさらに大きくなっていくことを願っています」----戦前を8日間、戦後を62年間生きてきたサクラさんは... ...続きを見る |
インドネシア文化宮 2008/05/04 17:01 |
アチェ西海岸ムラボの村人が首都公演(Pertunjukan SHE LAGEE di JKT)
{%拍手webry%}30年以上にも渡ってアチェの人々に暗い影を落とした紛争は、2005年8月の和平協定締結によって幕を下ろした。その重要な引き金となったのは、あの2004年12月26日に起きた、スマトラ島沖大地震そして巨大津波。紛争時代の一時期、アチェでは、たとえ隣村同士であっても、自由な往来、そして自由な集会ができないことがありました。いわんや、州都のバンダアチェを含めて、演劇公演や映画上映会なども厳しい規制を受けて、アーティストたちは“冬の時代”に直面せざるを得ません... ...続きを見る |
インドネシア文化宮 2008/06/03 18:53 |
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