日本インドネシア友好年事業【NTT州ロテ島&サヴ島伝統イカット展】 あけましておめでとうございます。 インドネシア文化宮(GBI)は今年の5月15日、創立10周年を迎えます。また、本年は日本とインドネシアの国交樹立50周年の年でもあります。ネズミのような軽快な動きはできませんが、GBIは、志だけは高く持って、牛歩の活動を継続していきたいと思っています。さて、2008年最初の文化イベントは、東部インドネシアのNTT(東ヌサトゥンガラ)州のロテ(Rote)島、ンダオ(Ndao)島、そしてサヴ(Savu)島とライジュア(Raijua)島の伝統イカットにスポットをあてます。ロテ島は、一般的には、“インドネシア最南端の島”と称され、また、世界中でこの島にしかない伝統楽器ササンドゥの故郷として知られています。ロテ島同様に、サヴ島も、かつて大航海時代に、欧州の探検船や商船が立ち寄った“孤島”ですが、ヨーロッパ人との接触によって、イカット(絣)のモチーフに、その歴史が刻まれていることでも有名です。 (上の画像は、ロテ島西部のサーフィンのメッカ・ナンブレラ海岸の夕景)【名称】 ロテ島&サヴ島伝統イカット展 (Pameran Tenun Ikat Tradisional Rotendao & Savu-NTT) 【期間】 2008年1月12日(土)〜3月29日(土)11:00-18:00 但し日曜・祝日並びに第一&第三土曜日はお休みです。また、雨天などの悪天候の日も、事前予告無しに閉める場合があります。 【展示品】 ロテ島、ンダオ島、サヴ島、ライジュア島のイカット約30点、ンダオ島銀製品。楽器ササンドゥ 【主催】 インドネシア文化宮、NTT州ロッテンダオ県政府 【後援】 じゃかるた新聞、メトロTV東京支局 【場所】 インドネシア文化宮(GBI) JR高田馬場駅より徒歩約6分。東京富士大学図書館前正門の向かい側のビル1階(添付地図参照) 【入場】 無料 スリムット(綿布)を手にするロテ島バア王国の末裔にあたるヨハン氏(右)と国営テレビ局TVRIのクーパン支局アナウンサーのイナ・ジャフラさん。 伝統イカットに身を包んだ、ロテ島の高校生のエルニさん(後にジョグジャカルタの大学を卒業、現在は23歳) サヴ島&ライジュア島の伝統イカット ジェニさん(25歳。一児の母)。ンダオ島の小学校を卒業後、村に残り、イカットを織り続けている。「一週間で一枚織り上げます」 ンダオ島はロッテンダオ県で最もイカット生産が盛んな島。サヴ島との民族関係も濃く、サブ島のモチーフが取り入られることも稀ではない。 サヴ島&ライジュア島の伝統イカット ロテ島の伝統楽器「ササンドゥ」 ササンドゥ作りの名手サムさん(右)とロテ伝統舞踊を受け継ぐ高校生のエルニさん。 サヴ島&ライジュア島の伝統イカット ロテ島の西方沖合いに浮かぶ、とても小さなンダオ(Ndao)島。およそ一千世帯が暮らしています。この島は、イカット(絣織り)と銀細工で知られています。このンダオ島で作られる銀製品とイカットは、ロテ島住民特に女性たちにとって、欠くことのできないものです。というのも、盛装の際、そして伝統舞踊衣装に必ず着けなければならないからです。古くから、ロテ島の女性はオシャレをンダオ島に依存しているのです。しかし、残念ながら、時代の変遷と共に現在では、全てのイカットが紡績糸と化学染色剤で行われています。そればかりか、数年前からは綿花畑さえ消滅してしまいました。もはや、かつてのような絣文化を期待することは難しい状況になっています。このイカットは、2007年9月に、かろうじて収集することができた、総手紡ぎ糸を用い、総自然色で染め上げた古布です。織ったのは、右の画像のアグスティナ・バトゥさんのお祖母さんにあたる故ラヘル・バトゥさんです。推定でおよそ85年前に織られたものです。鮮やかな藍色、そしてクリーム色の花柄。かつての伝統イカットの技量を推し量れる絶品です。コンディションも良好です。筒型サルンで、サイズは長さが約176cm、幅約55cm。重さはおよそ510グラム。 ンダオ島の衛星画像。ロテ島の西に浮かぶこの島こそ、ロッテンダオ(Rotendao)県のイカット産地 ンダオ島の東海岸。汚染されていないピュアな海。海底珊瑚も美しい。ロテ島の県都バアから県水産局所属の高速艇(200馬力の船外エンジンを3基装着)で約45分。ナンブララ海岸からは、漁船でおよそ2時間の距離。 ロテ&ンダオ島の伝統モチーフ ロテ島の中心地バアの街を海側から望む。島にはロンタール(棕櫚椰子)が繁茂。ロテ島住民にとってロンタールは生活の“礎”的な存在。伝統楽器のササンドゥは、ロンタールの葉から作られ、アルコールのソピもロンタールが生みの母 ロテ&ンダオ島の伝統イカット(古布) ロテ&ンダオ島の伝統イカット(古布) ロテ&ンダオ島の伝統イカット(古布) ヨーロッパ風花模様が美しいイカットの古布。推定でおよそ50-60年前に作られたものです。二枚繋ぎの筒状で、長さは約114cm、幅約58cm。重さはおよそ430グラム。手紡ぎの綿糸から手織りしたもので、もちろん染料は総て天然自然色。中心部に幅広の二本のストライプ部分がありますが、ンダオ島産でロテ島で使われているイカットの多くは、このストライプ数が偶数で、一方サヴ島のイカットの多くは奇数です。 ンダオ島は銀製品の産地としても知られている。 展示会場の様子 【JR高田馬場駅からインドネシア文化宮へは?】【参考ブログ】 インドネシア最南端のロテ島で伝統イカットが消滅(Tenun Ikat di Pulau Rote) http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200709/article_2.html インドネシア文化宮(GBI)活動記録 http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200610/article_2.html インドネシア文化宮活動記録(インドネシア語)Kegiatan GBI http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200610/article_4.html インドネシア文化宮2007年活動記録(Kegiatan GBI pada tahun 2007) http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200712/article_2.html インドネシア文化宮2006年活動記録(Kegiatan GBI pada tahun 2006) http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/200612/article_8.html Savu Islands http://www.raijua.com/ 東ヌサトゥンガラ州政府公式Website http://www.nttprov.go.id/ NTT州ロッテンダオ県政府公式Website http://rotendaokab.net/home.php |
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